主な講義内容
これまでに学部学生を対象に行った講義から、その一部を紹介します。実施年度に関係なく、中国文学における年代順に整理してみました。ほぼ六朝から唐宋に集中しています。今後は、それ以外の時代も扱ってみたいと思っています。(文中は敬称略)
『世説新語』 曹操、曹植や竹林の七賢を中心に、魏晋の人々の面白い逸話を読みました。
『詩歌三国志』 松浦友久『詩歌三国志』(新潮選書)をテキストとし、三国志にちなんだ名作の数々を学びました。
『唐詩三百首』 この唐詩の入門書は、何度か授業でとりあげています。これまでに、五言絶句、七言絶句、それに五言律詩の部分を学びました。
唐詩の世界 入谷仙介『唐詩の世界』(筑摩書房)をテキストとし、やさしい唐詩概説とともに、収録されている作品を学びました。
李白研究 李白の五言、七言の絶句を中心に、その作品を鑑賞し、詩人の生涯について学びました。石川忠久『漢詩をよむ 李白100選』(NHK出版)、松浦友久『李白詩選』(岩波文庫)、筧久美子『ビギナーズクラシックス 李白』(角川文庫)などを教材としました。
柳宗元研究 柳宗元の「永州八記」をはじめ、古文および山水詩の名作を学びました。
白楽天研究 『唐詩三百首』にも収録されている「長恨歌」「琵琶行」の2大長編、「新楽府五十首」の代表的な作品、それに『和漢朗詠集』にも収録されている七言律詩の名句などについて学びました。
杜牧研究 晩唐を代表する詩人杜牧の生涯と作品について、石川忠久『漢詩をよむ 杜牧100選』(NHK)をテキストとし、七言絶句を中心に学びました。
唐代伝奇研究 今村与志雄『唐宋伝奇集』(岩波文庫)をテキストとし、「人虎伝」「杜子春伝」「長恨歌伝」「枕中記」「南柯太守伝」「緑翹」など、代表的な作品について学びました。
宋代散文研究 春学期は欧陽修の「酔翁亭の記」を、秋学期は蘇軾の「赤壁の賦」を中心教材とし、宋代の文学について学びました。
陸游研究 銭鍾書『宋詩選注』に収録されている作品を中心に、南宋を代表する詩人陸游の生涯とその作品について学びました。
中国詩人伝 陳舜臣『中国詩人伝』(講談社新書)をテキストとし、中国歴代の詩人とその作品について学びました。
銭鍾書と『宋詩選注』 20世紀の中国を代表する知の巨人、銭鍾書。その生涯を概説し、さらに『宋詩選注』その他の著作について学びました。
中国文学史 隔年で実施しています。私がお話しをするのは主に中国詩歌史で、『詩経』『楚辞』から始まって、漢代の楽府、古詩十九首、魏晋南北朝を経て、唐詩、宋詩、さらには金元明清に至るまでの代表的な詩人とその作品について概説します。
入門中国語・基礎中国語 毎年行っています。以前は2年生を教えたこともありますが、今は主に1年生を担当しています。
なかなか更新できませんが、気長にお待ちください。(2012年5月25日記)
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